ひとくちに「のし紙」といっても、贈る目的や時期によってマナーが存在します。失敗しないための最低限のギフトマナーは身につけたいですね。
当ページでは、贈る目的や時期も含め、ギフトの際のマナーを分かりやすく解説しています。ぜひ贈り物にご活用ください。
贈る時期とマナー
お歳暮とは?
「お歳暮」の慣習は日本特有のものです。かつては年越しに必要な御供え物を贈ることから、海産物を中心とした食料品を送るが風習でした。昨今では、日頃お世話になっている方々への年末の挨拶や、贈答儀礼として定着しています。
お歳暮を贈る時期
関東では12月初旬から12月31日、関西では12月13日から12月31日までとされていますが、お正月用の生鮮食料品を贈る場合は遅めの方が親切とされます。
お中元とは?
古い中国から伝わった習わしが起源。現代では夏の贈り物として「お中元」を贈るというの贈答習慣が定着しています。
お中元を贈る時期
7月初めより中頃まで(土用の入り前までに)の期間内に贈ることが一般的です。時期を逸した場合には暑中見舞い・残暑見舞いとして贈ります。
その他の「御祝い」や「お返し」
それぞれのお祝い、お返しによって「贈る時期」や「のし紙の種類」があります。簡単にご紹介しておりますので、ページ下「表書きの種類と時期」を参照ください。
熨斗
熨斗の由来
「熨斗(のし)」の由来は、薄く伸ばしたアワビを縁起物として贈り物に添えていたことからきており、後に昆布や紙が代用されるようになりました。
現在は簡略化され、印刷熨斗や短冊熨斗(シール状のもの)も一般的となっています。また、のし紙をかけることは昔からの正式なマナーですが、気の置けない相手の場合はラッピングのみでも問題ありません。
熨斗の種類
通常の熨斗(祝いのし)
祝いのし(紅白蝶結び)は、結び目が何度でも結び直せる事から、何度繰り返してもよいお祝い事やお礼などに用います。
<例>
・御歳暮・御中元・御年賀・御年始・内祝・御祝
・御礼・謝礼・粗品・お土産・寿・出産内祝
・御新築祝・御開業祝・御開店祝・祝還暦
・金婚式御祝・銀婚式御祝・御白寿御祝・御米寿御祝
・御喜寿御祝・御古希御祝
結び切り熨斗
結び切りのし(紅白結び切り)は、結び目が簡単にほどけない事から、一度きりであってほしいお祝い事、結婚などに用います。
<例>
・快気内祝・御見舞・内祝(結婚祝いのお返し)・御結婚御祝
仏のし
告別式前後の御霊前や御供。法要の御供物や法事のお返し、引き出物などに用います。水引は結び切りで一般的には黒白を使用します。
<例>
・志・粗品・粗供養・御供・御仏前・御霊前
短冊熨斗(祝いのし)
最近よく見かける短冊のし(紅白蝶結び)も、通常の祝いのし同様、お祝い事やお礼などに用います。贈る物のサイズや種類によってはシール状の短冊のしを使用する事が一般的になってきています。
<例>
・御歳暮・御中元・御年賀・御年始・内祝・御祝
・御礼・謝礼・粗品・お土産・寿・出産内祝
・御新築祝・御開業祝・御開店祝・祝還暦
・金婚式御祝・銀婚式御祝・御白寿御祝・御米寿御祝
・御喜寿御祝・御古希御祝
「贈り主名(名入り)」の書き方
一般的なお祝い
一般的なお祝いなら「苗字のみ」が基本です。
出産の内祝い
「子供の名前」と「読み仮名」を送り主名に記入します。
連名の基本
右から地位や年齢順、地位や年齢が関係ない場合は右から五十音順で記入します。
ビジネス(社名を入れる場合の基本)
会社名は右側に小さく。左に役職と名前を記入します。株式会社は(株)などと省略せずに記入。
「表書き」の種類と、贈る時期一覧
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