「荒城の月」で有名な土井晩翠がこよなく愛した酒でも知られていますが、現在では何と言っても平成14年に宮城県最年少杜氏となった新澤社長兼杜氏を筆頭に、志を同じくする若い蔵人で醸す新進気鋭の蔵として知られています。
古い風習であった普通酒の製造を早くから捨て、蔵の方向性を華やかな酒質よりも、料理と合わせて初めて際立つ「究極の食中酒」へと方向転換させた日本酒界の若き鬼才、新澤氏は大学在学中に若干20歳の若さで利き酒大会で史上最年少で全問正解の偉業を成し遂げた確かな舌で「伯楽星」を世に出し、瞬く間に脚光を浴びることになります。
酒造りが一段落する夏には「フレッシュローテーション」と題し全国の酒販店を蔵人が自ら廻り、各店頭でのコンディションをチェック・フィードバックし、地域や季節、輸送時間などを考慮し、熟成度を変えて出荷する徹底ぶりも有名です(写真:新澤社長兼杜氏/撮影」:山内鮮魚店店長)。