寒タラと白子の旬も、間もなく終わりが近づいてきました。昨年は2月早々に終了し、今年はほんの数日だけ遅く終了させていただきます。毎年の統計でも、おおよそ「1月5日〜2月5日」に水揚げされる鱈が最もおいしいですし、自信を持ってお届けできる品質です。やはり一年でたった一ヶ月だけの旬なのです。
もし年末に「質の良いタラ」が水揚げされるなら、この感動を年末に楽しんで頂けるのに!!と思うのは私だけでしょうか^^ しかしながら思い通りにいかないのが自然界の常。諦めるしかありません。
お客様からの何気ない一言が「気づき」となる
先日、寒鱈セットをご購入いただいたお客様から『レシピにせりが入っているけど、セリも一緒に送ってくれないだろうか?』そんなお問合せをいただきました。『こっちではなかなか美味しいせりが手に入らなくて。仙台せりって有名でしょ?』。こうして気兼ねなくご要望を伝えてくれるお客様は、実は当店にとって貴重なんです。何気ないお客様のひとことで、さらに喜んで頂ける商品が誕生するかもしません。
もちろんお客様には「せり(根っこ付きではないですが)」を同封させていただきました。当店実店舗では野菜も販売しているため、仙台セリではないですが宮城県産のせりをお入れしました。結果、とても喜んでいただきました♪ インターネット通販だからこそ、こういうご要望にはできるだけ応えたい、というのが当店のポリシーです。
タラと仙台せりの季節は、ちょうど重なる時期なんですね(知りませんでした^^;)。繊細なせりと、繊細なダシを醸すタラ。これは抜群の組み合わせかもしれません。それをお客様に気づかせていただきました。
あっさりモリモリ食べられる「仙台せり鍋」の魅力
冬の時期、仙台市で最も食べられる鍋が「仙台せり鍋(ご存知したか?)」。そして今まで「仙台せり鍋」を食べたことがない私店長は早速「せり鍋」を食べに仙台市内へ。向かったのは、魚もお料理も野菜にもこだわる仙台市内のとある名店。ここは何を食べてもおいしくて、日本酒も宮城県の蔵元がずらり。地元産を大切にしているお店なんです。
早速「仙台せり鍋(2人前)」を注文。やってきたのが上の写真です。よく見ると「せりの根っこ」の部分が見えますよね?これが仙台せり鍋の大きな特徴。この根っこをモリモリ食べるのが仙台人の楽しみ。周りもみんな「仙台せり鍋」を食べてました(笑) それぐらい仙台人にとって「根っこを食べるセリ鍋」は浸透しているということですね。
ダシ汁の味はかなりあっさりなお醤油味。そのダシ汁が入った鍋に火をつけたら、女将さんから「鶏肉とゴボウを先に入れてくださいね」とのこと。なるほど。根菜はダシがでますので、鶏肉とゴボウから出汁を抽出するんですね。沸騰したらいよいよ仙台せりを投入。根っこの部分を鍋でグツグツさせ、繊細なダシ汁と共にパクリ♪
仙台せりの根っこは、ひとことで言うなら「瑞々しくて、食べ応えがあって、やわらかくて、香りも味もおどろくほどクセがない」。 歯に引っかかるような硬さもまったくなくポリポリ歯ごたえもいい。一見、食べきれそうにない量に見えましたがすんなり完食^^ せり自体いろいろなお料理に合わせても合いそうです。これはハマりますね。
「南三陸の寒鱈」と「仙台せり」を使った鍋もいい
これだけ「せり」が美味しいと、私店長としては考えるのがやはり「寒鱈と仙台せりのセット」。オリジナルの鍋レシピをお付けしたら、南三陸の旬と仙台の旬が一度に楽しめる幸せ鍋セットが生まれるかもしれません。ワクワクしますね。来年の実現にむけて、早速行動に移したいと思います。まずは仙台せりの生産者さんを探すことから♪ そしてオリジナルレシピの開発。進展がありましたらお知らせいたしますね^^
寒鱈を使った「新しい鍋セット」について、ご要望がございましたらぜひぜひお知らせください!
山内鮮魚店 店長まで