子供達の息吹、南三陸の伝統芸能が一挙に集結した一日
山内鮮魚店店長の山内です。
土曜日、南三陸町もたっぷりの雪が降りました。
本日も朝出勤してからスタッフが入社するまでの2時間、事務所のストーブを灯し続けていますが一向に暖まりません。
そろそろ業務用ストーブの出番です。
昨日の日曜日、南三陸ベイサイドアリーナにて「第10回子どもたちの郷土芸能発表会」が行われました。
「水戸部鹿子踊」や「大森創作太鼓」など、南三陸町に古くから伝わる伝統芸能が一挙に集まり、日頃の練習の成果が披露されました。
南三陸町では旧志津川町・旧歌津町を含めると本当に様々な郷土芸能が存在しています。
そのどれもが脈々と受け継がれた伝統的なものばかり。
子供達の数が減少している昨今、伝統を絶やすまいと、試行錯誤を繰り返しながらそれを守り続けています。
震災後、様々な事情で離ればなれになってしまったそれぞれの伝統地区。
仮設住宅暮らしで練習場所もままならない状況の中、懸命に練習を続けて来た子供達とそれを支える大人達、様々な事情を知っているだけに、格別な想いがこみ上げて来ます。
人口18000人の小さな港町でも、こんなに素晴らしい伝統が根付き、子供達と大人達それぞれのコミュニティが存在していることに改めて素晴らしさを感じました。
小さい頃、僕も太鼓を叩いていた記憶があります。
僕の小さい頃は子供の数が多く、いつも賑わっていました。
晩ご飯を食べ終わる頃、続々と地域の集会場に大人や子供達が集まり始め早々に太鼓の練習が始まる。
年長の子供は小さい子供達を指導する。
そして夏、一斉に町の人達の前で披露する。
頭にはちまきを巻き装飾された山車に乗り、賑やかな一日を過ごす。
今でもあの頃の匂いや賑やかな光景を思い出します。
子供も大人もご近所もみんな一緒になって汗を流し、練習に励む。
そしてそういう伝統が脈々と受け継がれて行く、本当に素晴らしい事です。
写真右は当日、大太鼓を叩く当店工場スタッフの佐藤さん。
「子供の数が少なくなって来たので、伝統を絶やさない為にも今は大人も一緒に加わって励んでます」と教えてくれました。
いつも子供達と一緒に寄り添い練習をされているんですね、素晴らしい。
今回披露された伝統芸能の一部については、次号の「Minamisanriku情報紙vol.7」にて紹介されますので、ぜひ読んでみて下さい。