世界中から人々が集まる、不思議で居心地の良い空間。
山内鮮魚店店長の山内です。
ここ数日、南三陸町は穏やかで暖かい日が続いています。
事務所にストーブは欠かせませんが、日が昇っている間は寒さを気にせず仕事ができています。
南三陸町志津川、被災した港近くに位置する大森地区。
現在は嵩上げ工事が進み、大型のトラックが何十台も通っている場所です。
ここに震災後からプレハブの仮設店舗で再建した「おおもり食堂」があります。
「おおもり」とは大森地区と「大盛り」に掛けているのかとにかくランチも大盛り。
男子にとっては嬉しい限りですね(^^)
実はここ、南三陸町を舞台にした奥田瑛二監督「映画 今日子と修一の場合」の舞台にもなっているお店。
店内に入ると大将が描いた絵と詩が壁一面に貼られていて、類い稀なる不思議なセンスを感じさせます。
「追分で、つらい苦労も汗にして今震災の浜に立ち負けてなるかと心にちかう」描かれているのは震災前の南三陸内湾。
青々とした海と太陽の光、大漁の漁船と釣り人。
写真よりもその情景を思い出す事ができる不思議な絵です(写真一番上)。
大将の絵が入ったTシャツは「南三陸deお買い物」で購入できます♪
奥まった店内にも一面の絵と詩が(写真右上)。
天井にも貼り巡らされています。なんと奥にあるピアノは奥田瑛二監督から頂いたという由緒あるピアノ。
世界的な有名ピアニストが使用していたモノだそうです。写真左下は奥田監督との写真。
大盛りのホルモン定食を頂きながら、大将との会話が弾みます。
しかも注文してから出てくるまでがものすごく早い!これには驚きました。
ゆっくりと話す言葉の節々に感じる人柄がすごくいい。
日本中のみならず世界中から様々な人達がここを訪れ、なぜか好きになっていくという理由が分かる気がします。
夜は22時までの営業ということで、お酒を飲みながらピアノを聞いたり、大将の弾くギターやハーモニカを聞きて語り合う。
そんな方々が多いのだそう。楽しそうですね(^^)
嵩上げ対象地区のため来年3月で移転しなければいけないという事ですので、まだ訪れたことのないかたは是非!