三陸牡蠣が2月より「加熱用」に切り替わりました。昨年より1ヶ月近く早い切り替わりとなりますが、昨年より温かい水温の関係だと思われます。
冬の真牡蠣は水揚が始まる11月頃より、市場にて毎週検査を行っています。これで生食で食べられる菌数か否かをチェックするわけです。ちなみに殻付きの牡蠣は、水揚げ後に紫外線をあて減菌するため非常に安全な生食用として出荷しております。おおよそ生食で食べられる時期は11月〜2月。これも菌数で決まります。
でもご安心下さい。実は三陸カキが最もおいしくなるのは、この加熱用に切り替わった2月〜5月の牡蠣なんです。これは食通の方や、牡蠣好きの方はご存知だと思いますが、簡単に言いますとカキの中の「旨味成分」が最も多く含まれてくる時期だからです。
カキは春に近づくにつれ、産卵のための抱卵期を迎えようと旨味成分を蓄え始めます。この旨味成分がカキに多く含まれる「グリコーゲン」というものです。グリコーゲンは旨味成分そのもの。つまりこれが三陸牡蠣の特徴を最も顕著に表現する要素かもしれません。一言で言えば「濃厚さ」ですね。
2月から、当店では「殻付き牡蠣」も「むき身」もすべて「加熱用」として販売しております。焼いても、蒸してもその濃厚さを実感いただけるはずです。知る人ぞ知るカキの本当の旬を、ぜひ味わって頂きたいと思っております。
当店でもいろいろと試しておりますが、私店長が一番おすすめする「蒸し牡蠣」の作り方をご紹介しますね♪ これがまた格別においしい! 蒸すことで殻も外し易くなりますので、ホームパーティーなどでワイワイ楽しんでいただきたい食べ方です。きっと手が止まらなくなると思います^^
<蒸しカキの作り方~所用時間10分~>
(1)土鍋または鍋に、カキを敷き詰め、コップ一杯の水(またはお酒)を入れます。
(2)強火で5~7分加熱すると、蒸気が吹き始めます。弱火にして2~3分蒸します。
(3)蒸し上がったら火を止めて出来上がり。
(4)カキの殻も蒸す事で外し易くなっています。付属の軍手とナイフを使用しやけどに注意してお楽しみ下さい。
■山内鮮魚店の「牡蠣」一覧
https://www.yamauchi-f.com/fs/yamauchi/c/kaki
※加熱用のため、お安くご提供しております^^