こきょうを愛し、こきょうと共に進む。
山内鮮魚店店長の山内です。
東北楽天が初の日本一に輝き被災地に勇気と希望を与えた日、私は大阪帝国ホテルにおりました。
OSMC(オンラインショップマスターズクラブ)全国実践会。
15年の歴史を持ち、日本で一番古く、日本で一番巨大なイーコマース勉強会が主催する1年で1度の表彰式。
そして祝賀会。
イーコマースとは電子商取引、つまりネットショップの事。
北海道から沖縄まで、全国のインターネット商人が集まる歴史ある会、その10回目の表彰式に図らずとも「最優秀実践者賞」という素晴らしい賞を頂戴し只々感謝の気持ちでいっぱいです。
この場を借りて心より御礼申し上げます。
様々な困難を乗り越えて来たイーコマースの巨人達に見守られ、緊張の連続だった一日。
今回の受賞は皆様から「頑張りや!東北!」そう言って背中を押し激励して頂いた、そんな気がしてなりません。
インターネットでの商品売買が当たり前になったこの時代に、我々が本当に売りたいものは何なのか、お客様に心から喜んで頂ける商品とはどんな商品なのか。
安ければそれでいいのか。
いや違う、お客様が本当に求める価値を我々販売者は提供しなければいけない。
様々な方々とお話させて頂き、今心からそう強く感じています。
モノが溢れているこの時代に、当店が求められている価値は何なのか、もう一度原点に還り、見つめ直すいい機会を頂きました。
生花、タオル、似顔絵、エスプレッソマシン。
今回受賞された皆さんがそれぞれ、並々ならぬ苦労をされ、ご自分の「こきょう」で、人生と情熱を注いだ商品でお客様とお付き合いしている事を知りました。
我々はまだまだ足りない。
思えばインターネット販売を始めてから、かれこれ8年が経とうとしています。
無我夢中でやり続けたネット販売。
顔が見えない商売だからこそ、我々にとってもお客様にとっても様々な不安がある。
だからこそ、まだまだやるべき事は沢山ある。
震災を経て我々が得たもの、それは生き続ける事への意志と、争わずひとつになる事。
そして「こきょう」を愛し守り続ける事。
当店は南三陸と共に歩み、100年経っても200年経っても「こきょう」である南三陸と共に進んで行きます。
そして小人数でもいい、当店をご利用下さる全ての方々とのご縁に感謝し、ゆっくりと、一歩一歩前へ進んで行きたいと思います。