山内鮮魚店店長の山内です。昨晩、南三陸から長野県白馬村に向かうというボランティアの友人から、無事現地に到着したとの連絡が入りました。
先日22日に発生した長野北部での地震から今日で4日、特に被害の大きかった白馬村の方々はおよそ100名が避難所生活を送っていると聞きます。我々に何かできることはないか。電気もないという真冬の長野県で、家を失い避難生活をしている方々にできることは何かをずっと考えていました。そして辿り着いた答えが、保存が容易で、調理せずに食べられる食材を送ることでした。
我々が被災した当時、学校の体育館いっぱいに届いた救援物資にどれだけ助けられたことか分かりません。お金を送る事も考えましたが、避難所で耐え抜く白馬村の人達の事を考えると、食品メーカーとしてやるべき事があるのではないか。そう思ったのです。
そして昨日、車で白馬村へと向かう友人に手渡しました。当店にしか造れない、宮城県産の地魚だけを使い、保存料無添加で手造りする焼魚。真空パックと加熱殺菌を行っているため、寒い時期なら冷蔵庫がなくても60日保存ができます。以前、広島の被災地に送った際に、おにぎりの具に重宝したということを聞き、やっぱりこれにしました。
サバの塩焼き、鮭の塩麹焼き、鮭の味噌焼き、ブリの味噌焼きなど、総数320パック。車に積めるだけ箱詰めしました。
1パックには2切の焼魚が入っていて、小さい子供からお年寄りまで食べられるよう薄味に味付けしています。温めなくても袋から取り出して、すぐに「おにぎりの具」として使えます。
使う量を少しだけ切り詰めれば1袋で10個分のおにぎりの具になる。320パックならおよそ3200個分の具材として使って頂ける。
100名の避難生活をしている方々の何日分の食糧を賄えるか分かりませんが、少しでも美味しいおにぎりを食べて元気を出してほしい。日本はひとつ。無くなったらまた何度でも送ります。