山内鮮魚店店長の山内です。本日の南三陸町は晴天ながら、北風吹き抜ける寒い一日でした。風が強いとやっぱり芯まで冷えます。北海道弁で言うところの「しばれる」一日です^-^ そんな時、一日の仕事も終盤に差し掛かった夕方、ついつい私の頭の中をよぎるのは、温かいお料理と美味しい日本酒。ただいまダイエット中につき最近はほとんど飲んでいませんが、やっぱり東北の11月は「牡蠣」と「日本酒」に限りますね^^
特に三陸のカキは「濃厚さ」が最大の特徴ですので、カキフライにするだけでその”濃厚さ”をたっぷりと味わうことができます♪ 高温でサクサクに揚げたカキに齧りついたときに、口の中でひろがるじゅ〜し〜な旨味。そんでもってハフハフと熱いカキを口の中で噛み締めた後に、熱燗ではなく『冷えた純米酒』をぐいっと♪ 考えただけでヨダレが出てきます(笑)
私だけかもしれませんが、やっぱり宮城県民なら、席に座るなり一杯目から注文するのは日本酒♪ 宮城県にはおよそ30もの酒蔵があるんです。ひとつの蔵で5種類の地酒を醸しているとしても、150銘柄もの日本酒が存在する。すごいですね^^ そんな中でもやっぱり私店長がおすすめするのがコチラ。
伯楽性 純米吟醸(Hakuraku-Sei)
知っている方は知っている、宮城県でもっとも手に入りづらいという地酒です。もはや宮城県内の飲食店でも、特にこだわった日本酒を入れているお店では目にするようになりましたが、私店長が伯楽星と出会ったのは7〜8年前でしょうか。私よりも若い杜氏さんが、蔵の維新をかけて醸したお酒。当時、その新澤杜氏と平均年齢20代の若き蔵人たちが醸したこの地酒は「究極の食中酒」として瞬く間に有名になりました。しかも生産量も限られている。
どんな蔵でどんな蔵人たちが醸しているのか。そんな想いが積もりに積もり、お願いして一度蔵を見学させて頂いたことがあります。まだ当店が伯楽星を扱っていなかった時の事です。私は一ファンとして蔵を訪れました。杜氏の新澤さんに「22:00に蔵に来て下さい。朝まで仕込むのでじっくり見て頂けます」と行って頂き、大崎市三本木の蔵に直行。
ノートを片手に、カメラを方にぶら下げて早速「酒づくり」見学♪ 麹室(こうじしつ)で米麹を作る最初の過程から、温度管理の方法、早朝からは蒸米と米麹の冷却と醪の仕込み。そして伯楽星の仕込みタンク。生まれて初めて見た蔵人たちの背中から湯気が上がって行く光景、効率的にどんどん進んで行く酒造り行程、今はもう震災で倒壊してしまった蔵のあの風景が、今でも頭に焼き付いています。
その時に撮影させて頂いた新澤さんの写真がこちら。酒造りの行程など、もっともっと写真がありましたが、残念ながら津波に消えてしまって残っているのはこの写真だけです。現在は社長兼杜氏として、全国はもとより世界中で伯楽星の魅力を伝えている姿を時々目にします。
史上初、最年少で利酒チャンピオンになった確かな舌。揺るぎない信念。繊細で緻密な酒造り。酒造りが落ち着いた夏には、全国を車で廻り販売店等を巡る旅をするという徹底ぶり。同じ「ものづくり」をする者として、彼の存在は大きいですね。
そんな蔵の維新をかけたお酒を扱わせて頂いている以上、誰がどんな想いをもって醸しているのか、そんな事も今後伝えられたらと思っています。まずは新しく生まれ変わった新澤醸造店の「川崎蔵」に年明け、伺いたいと思っています。
今日の夕食は「カキフライ」と「伯楽星(はくらくせい)」これで決まりです。
■伯楽星 純米吟醸(1.8L詰)
https://www.yamauchi-f.com/fs/yamauchi/osake/hakurakusei01b
■【生食用】三陸産生かき(剥き身)お徳用500g ※30~40粒 水なしぎっしり新鮮パック
https://www.yamauchi-f.com/fs/yamauchi/kaki/kaki_mukimi500