山内鮮魚店店長の山内です。本日は友人が働くお店を訪ねるため岩手県に足を運び、先ほど南三陸に戻りました。
南三陸町からおよそ60キロ。陸前高田市は宮城県最北の気仙沼市の隣にあります。車で行くとおよそ2時間。実は震災後、この地を訪れるのは初めてです。目的はこの「陸前高田物産センター」。陸前高田市の様々な物産を取り扱うお店ですが、建物自体がトレーラーハウスだと初めて知りました。店内には陸前高田のお菓子や海産物、さまざまなグッズが並んでいますがとても整理整頓されていて非常に見やすく工夫されています。開店早々おじゃましましたが、この後お客様が続々と入店されたので我々はお店を後に。
でも、やっとこの場所に来れました。久しぶりに友人の元気な笑顔にも会えました。そして向かったのはかつて家々や会社、商店がひしめき合っていた海岸付近へ。
一本松付近にある新築された物産センターの店内には、3.11当時の津波の写真を展示した資料館が併設されていました。それは、あの日我々が志津川中学校から見た光景と同じでした。押し寄せる巨大な黒波、流されていく町並み。三年がたった今でも、鮮明に脳裏に焼き付いています。
工事車両が行き交い、土埃が舞い、重機の音がこだまする風景。それらは、もはや我々南三陸町の当たり前の景色になっていました。そんな見慣れてしまっているハズの景色なのに、こうして同じく復興へと向かうこの土地の風景を見ていると、我々がこれから経験するであろう時間の膨大さを実感せずにはいられません。それでもやはり、我々はあの日命を落とすことなくここに活かされている。この先何十年、いつか我々被災地が、子供達や友人みんなが、心から笑顔になれる日が来るまで頑張らないといけない。