ヤマウチ廻館工場 地鎮祭

山内鮮魚店店長の山内です。本日の南三陸町は快晴。新しいスタートにふさわしい天気。

本日は来年完成する弊社「新工場」の地鎮祭が南三陸町内にて行われました。思えば本当に長い道のりでした。

 

震災前、港近くにあった当店工場は三年前のあの日、巨大な波に飲み込まれました。

山内鮮魚店 被災した工場

この写真は2011年3月17日に撮影したものです。港近くにあったこの工場は、私店長が中学生の時に建てられたもの。そこから少しずつ増築を重ね、多い時にはここで30人以上の方々が働いていました。

 

山内鮮魚店 被災した工場

津波は三階建ての屋上部分、つまり四階建て部分の天井をも飲み込んでいきました。これが同じ日に撮影した屋上の状況です。夏にはこの屋上でスタッフや家族と花火を見上げるのが恒例でした。震災以前の写真はすべて流されてしまったため、この場所で真剣にものづくりをしていた記録は、我々の記憶の中にしかありません。そしてこの被災地した工場も現在は取り壊され、嵩上げ工事が進んでいます。

 

ヤマウチ廻館工場 地鎮祭

そして震災から3年と7ヶ月。晴れてこの日を迎えることができました。応援してくれたたくさんの方々に、そして当店を変わらずご利用頂くすべてのお客様に心から感謝申し上げます。

 

新工場が完成すれば、毎日当店の水産加工品を製造してくれているスタッフにも、今とは比べ物にならないほど働きやすい環境を提供することができます。 また通販スタッフや事務スタッフも伸び伸びと働いてもらえる環境になるでしょう。働きやすい環境を作る事は、南三陸町の雇用にも貢献できます。本当に待ち遠しくて仕方ありません。

 

山内鮮魚店(株式会社ヤマウチ)の新工場は、南三陸さんさん商店街からほど近い場所に、来年夏完成予定です。この場所から当店はさらなるスタートを切り、海と共に、南三陸と共に、300年愛される会社を目指し、明るく元気に邁進していきたいと強く思います。