山内鮮魚店店長の山内です。青い空、肌寒い東北とは明らかに違う残暑を感じる地。ただいま私は京都に来ております。平日ということもあり、ひさしぶりにピーチ便に乗り込み、仙台空港から関西空港へ。仙台、気仙沼の同士を引き連れての一泊二日の視察。今回はこの京都のすぐ隣にある滋賀県に、ぜひ伺いたい会社があり、数ヶ月前からお願いしていた次第です。その目的はさておき、視察を終えての夜の会食。お連れいただいたイタリアンの料理に衝撃を受けました。
そのお店がこちら。噂では聞いていたこのお店。あの「お肉」が、もしかしたら食べられる!という淡い期待に胸を躍らせ入店♪
地ビールを堪能しながら出てきたのは今が旬のサンマ。遠い京都の地でサンマを食べるというのも、なかなかオツなもの♪ 脂ののったサンマが見事にイタリアンに返信してました(^^)フルーツ系のソースがすごくマッチしてました。そしてサンマといったら日本酒、ということで出てきたのが知る人ぞ知る「梵」。しかも純米大吟醸。口に含む瞬間に一斉に香る吟醸香と、味の強いサンマと合わせても調和する米の旨味^^ 日本酒好きとしてはこれだけで嬉しい♪
そして美味しいお料理に美味しいお酒といったら、否が応でも盛り上がるのが会話♪ 中年男性5人で多いに盛り上がり、楽しい夜が更けていきます(笑)でも今日はあの「お肉」が食べられるのか??という半分願いにも似た期待が膨らむ中、ようやくその「お目当て」が登場(^^)
こちらは「愛農ナチュラルポーク」。有機農業を実践している愛農高校の生徒が育てた「豚肉」。自然交配で生まれ、清潔な豚舎でのびのびと愛情たっぷりに育てられている少量生産のお肉。文字通り「愛情」をたっぷりと受けた豚肉なんです。ナイフをゆっくりいれながら一同口にした瞬間にわき起こる歓声♪ これは旨い。柔らかさもさることながら、不自然な味が微塵もしない。脂身の部分なんてかむほどにやさしい甘みすら感じます。食べた事がないのにすんごく「懐かしい」味に包まれる。「愛情」をたっぷりかけて育ったそのバックボーンに思いを馳せたくなる。来てよかった〜。と幸せな気分に浸っていたら、今度は子牛が登場♪
こちらのお肉、完全放牧野生牛といって、産まれてから出荷するその時まで、牛舎で飼うことはなく林間放牧された和牛。子牛だからミルクしか飲んでいないという説明を受け、口にすると本当にミルクの味がする♪ そして何ともいえない優しい味。実は私店長、社会人になってからもしばらく牛肉がずっと苦手でした。特に霜降りの牛肉がどうしてもだめで、一枚食べただけでもういいやとなっていた時期があり、焼き肉屋さんなどにもほとんど入ったことがないという珍しい食生活の時代がありましたが、実は今でもあまり好んで焼き肉屋さんには入りません。でもこのお肉は違う。赤身が持つ繊細な肉の旨味がしっかりあって、なおかつ嫌な味が一切しない。不思議といくらでも食べられる^^ 本当にすごい。
滋賀県といえば、近江牛ですよね。実は一年ほど前に、イメージを覆す近江牛と出会ったのが肉へのイメージを払拭してくれました。そしてその販売者の方がほぼ毎日更新するブログに釘付けになりました。肉にかける想い、この肉が何をたべてどんなところで育って我々の口にはいるのか。その全貌が包み隠さずブログに刻まれています。同じ販売者として心から尊敬してやみません。肉には全く詳しくない私ですので、ご興味のある方はぜひのぞいてみてください。それにしても美味しかった!!来てよかった!!