あの日、誰かが記録した自然の脅威
山内鮮魚店店長の山内です。
今日は次号「南三陸タブロイド紙 vol.6」の撮影日。
朝から取材陣に同行しての撮影が先ほど夕方に終了しました。
そして今回訪れた取材先で、3.11の震災当時を思い出す衝撃的な写真を見せて頂きました。
写真上は大津波が去った直後。
「平成23年3月 震災直後」と書かれています。
引き波で海面が剥き出しになっているのが分かります。
およそ2km先まで海面が見えたとの事。
撮影したのは誰か分かりませんが、撮影している最中、津波が街へ向かって進むにつれどんどん高さが増して行ったそうです。
写真手前の緑が白くなっているのは雪。我々が避難した志津川中学校校庭から見た大津波は、我々に向かって襲いかかってきましたが、正にこれは真逆からの写真。
そして写真下が、同じ場所から撮影したいつもの風景。我々が普段見ている南三陸内湾の景色です。上の写真と比べてみると、どれだけ巨大な引き波だったかが分かります。
こうした「記録」を目にすると、やはり震災当時の事を思い出します。
しかしながら記憶はやがて薄れて行くもの。
我々ですら、やがては断片的に薄れて行くだろう様々な記憶。
当時の貴重な写真を目にし、様々な当時のお話をお聞きする度、改めて自分が生かされている事を痛感します。
震災からもうすぐ2年半。いつの時代も、我々水産業は海の脅威を知りながら、やはり海と共に生きてきた。
過去を教訓に未来を生きる。次へ進む力が、また湧いてきました。