養殖水槽

おかげさまで山内鮮魚店は、2005年にインターネット販売をスタートしてから丸12年が経ちます。震災直前の2011年、山内鮮魚店は楽天市場・Yahoo・Amazonなども含め、インターネット店舗だけで「6店舗」を構えていました(今思うと懐かしいですね)。

 

それら6店舗のショッピングサイトを「自社サイト1店舗」に集約したキッカケはやはり3.11の震災です。でも本当の「理由」はいろいろとあります。その辺も含め、今日は山内鮮魚店がインターネット販売に対して「どういう想い」でいるのかを、店長としてではなく「経営者」として綴ります。

 

山内鮮魚店が、なぜ「楽天市場」や「Yahoo」に出店していないのか。知りたい方はぜひこの先の記事をお読みください。

 

 

たくさんお店を構えるのは「楽しい」ことではない

2009年頃、売上を上げるため加盟した「5店舗の大手ショッピングモール」は、売上に比例し当店スタッフをどんどん疲弊させていきました。理由は「それぞれやり方が違い、特徴も違う」ということ。極端ですが、文化の違う日本とタイとシンガポールと香港にお店を出しているようなイメージです。

 

あるモールでは「広告を出さないと売れない」と担当者に言われる。言う通りにすればご注文数は少し伸びますが、広告費もやはりどんどんかさんでいきます。おまけに「この期間だけ激安価格で販売しましょう」と過激な提案もしてくる(汗)。こういう風に、やり方の違いすぎる店舗を複数持つことで、やがて社内が疲弊していきます。あの頃のスタッフは本当に大変だったでしょう^^;

 

ただ「楽天○○ランキング1位!」になったりすると、ちょっとだけ嬉しくなりモチベーションが少し上がるんです。でもそれは店長の僕だけ感じていたのかもしれませんが(笑)。スタッフ内では「たくさんお店を構えることは、自分達にとって決して楽しいことではない」と誰もが思い始めていたころです。

 

売れ売れ主義の大手ショピングモールから、お客様主義の自社サイトへ

売れ売れドンドンと急かされるショッピングモールからの「気分的撤退」を決断したのは、2010年のはじめころ。気分的撤退というのは「ショッピングモールは売れなくてもいい」という決断を下したということです。それよりも、自分たちのペースで自社サイトだけに力を入れていこう。「お客様に自信を持って接客できるペースと環境を整えること」そこに重きをおくようにしたのです。

 

ここからの1年はおかげさまで過去最高の売上を記録。たくさんのお客様にご愛顧いただく結果となりました。大手モールでの運営ノウハウは、ほぼ役に立つこともなく。

 

そして3.11の震災により会社家屋を失った当店は、これを機に自社サイトをのぞく「すべてのショッピングモール」からの退店を会社の方針としました。震災後、販売できるものがなく閉鎖していた自社サイトも、生産者の復活とともに2012年ようやく再スタートを切れたのです。

 

スタッフが楽しく働くお店に、お客様は吸い寄せらせる

現在、山内鮮魚店のインターネット通販サイトは、自社サイトの1店舗だけです。大手モールから離れたことで「自分達のペースでお客様に接客できる」健全な運営を続けていると思います。何よりも、毎日受注を担当するスタッフたちの楽しさが印象的です。

 

実は山内鮮魚店では、お客様への接客対応にマニュアルは一切ありません。各担当が自分で考え「最善」と思う方法で対応しています。よく当店スタッフから『こちらはこうした方がいいですか?』『ご一緒に梱包しますか?別々になさいますか?』などとお電話で伺う時がただあると思いますが、それらすべては彼女たちが自分で考えたことです。

 

その結果が「お客様返信カード」や「店長直通メール」に寄せられます。それを見たスタッフは手応えを感じ、また楽しく誠実に接客に取り組む。最前線で働くスタッフ達が楽しそうであれば、お客様は吸い寄せられるのかもしれませんね。これが山内鮮魚店が目指している通信販売の方向性です。

 

 

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今後も山内鮮魚店は「大手ショッピングモール」に出店する計画はございません。

 

ただ下記画像のとおり「山内鮮魚店」で検索いただくと「山内鮮魚店_楽天」というキーワード候補が表示されます。これは「山内鮮魚店の楽天店はないんだろうか」とか「楽天のポイントを使いたいんだけどなぁ・・」とか(笑)  そういうお客様が多いということの証だそうです。

 

山内鮮魚店の検索結果

山内鮮魚店のGoogle検索結果

 

出店はしませんが、様々なお客様から頂いたご要望に応えるのも、販売店としてはやるべきこと。実は昨日から、楽天のスーパーポイントが使え、お買い物ごとに貯まる「楽天ID決済」を導入しています。「お支払方法のひとつ」とお考えください。ご興味のある方は一度覗いてみてください。

 

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